なぜ「iPhone」なのか?日本のスマホ事情
日本のスマートフォン市場では、iPhoneユーザーが全体の約半数以上を占めています。
特に10代・20代の若い世代では、iPhoneの利用率が非常に高く、「みんなが持っているスマホ」と言っても過言ではありません。
そこで今回は、iPhoneを使って誰でも簡単に“プロ顔負け”のポートレート写真を撮る方法を解説します。
まずはプロに頼むのがベスト。でも…
本格的なポートレート写真を撮りたい場合、プロのカメラマンに依頼するのが一番確実です。
しかし、「予算が限られている」「急ぎで写真が必要」など、なかなかプロに頼めないケースも多いはず。
そんなときは、iPhoneのカメラ機能を最大限に活用して、自分でチャレンジしてみましょう!
おすすめの環境づくり
ポートレート写真のクオリティは、「どこで・どんな環境で撮るか」によって大きく変わります。
iPhoneの性能を最大限に活かすためにも、以下のポイントを意識しましょう。
①自然光を味方につける
窓際や屋外がベスト
自然光は、肌を美しく見せ、柔らかい雰囲気を演出してくれます。
特に「午前中」や「夕方」の柔らかい光は、顔の影が強く出ず、ナチュラルな仕上がりに。
直射日光は避ける
強い日差しは顔に濃い影を作り、表情が硬く見えがちです。
レースカーテン越しや、木陰などの「やわらかい光」を選びましょう。
曇りの日もチャンス
曇天は空全体が“巨大なレフ板”のような役割を果たし、全体が均一に明るくなります。
屋外での撮影には最適です。
②背景はシンプル&明るく
白い壁や無地のカーテン
背景がごちゃごちゃしていると、主役が引き立ちません。
白や淡い色の壁、カーテン、シーツなどを背景に使うと、被写体が際立ちます。
余計なものは片付ける
撮影前に、背景に映り込む家具や小物、コード類などを整理しましょう。
「何もない壁の前」が理想ですが、難しい場合は布や大きめの紙を使って即席の背景を作るのもおすすめです。
③光の向きと位置を工夫する
顔に均一に光が当たる位置に立つ
窓に対して正面、または斜め45度くらいの位置に立つと、顔全体が明るくなり、立体感も出ます。
逆光やサイド光も活用
逆光(窓を背にする)で撮ると、髪の毛がふんわり光り、幻想的な雰囲気に。
サイド光(横から光が当たる)では、顔に自然な陰影が生まれ、印象的な写真になります。
④レフ板や白い紙で明るさをプラス
レフ板がなくてもOK
A4サイズの白い紙や、白いタオルでも代用できます。
顔の下や横に置くと、影がやわらぎ、肌が明るく見えます。
iPhoneのおすすめ撮影設定
iPhoneのカメラは年々進化しており、設定を少し工夫するだけで“プロっぽい”仕上がりが目指せます。
ここでは、ポートレート写真に最適な設定と使い方を詳しくご紹介します。
①ポートレートモードを活用しよう
「カメラ」アプリを開き、「ポートレート」を選択
iPhone 7 Plus以降のモデルなら、標準カメラアプリに「ポートレート」モードが搭載されています。
このモードを使うと、背景が自動でぼけて、被写体が際立つ写真が簡単に撮れます。
ライティングエフェクトを選ぶ
「自然光」「スタジオ照明」「輪郭強調照明」など、好みに合わせてライティング効果を選択できます。
まずは「自然光」がおすすめですが、雰囲気を変えたいときは他のエフェクトも試してみましょう。
②HDRの使い分け
HDR(ハイダイナミックレンジ)
明るい場所と暗い場所が混在するシーンでは「HDR」をONにすると、白飛びや黒つぶれを防げます。
自動設定でもOKですが、逆光や窓際などでは意識してONにしましょう。
③露出補正・フォーカスロックの使い方
ピント合わせ(フォーカスロック)
画面上で被写体(顔など)をタップすると、ピントが合います。
さらに長押しすると「AE/AFロック」と表示され、ピントと明るさが固定されます。
これで、撮影中にピントがずれる心配がありません。
露出補正
ピントを合わせた後、画面上に表示される「太陽マーク」を上下にスワイプすると、明るさを調整できます。
肌が明るく見えるように、少し明るめに設定するのがコツです。
④グリッド線を表示して構図を整える
「設定」→「カメラ」→「グリッド」をON
グリッド線を表示すると、被写体の位置やバランスが取りやすくなります。
「三分割法」を意識して、顔や目の位置をグリッドの交点に合わせると、自然で美しい構図になります。
⑤ズームは使わず、できるだけ近づく
デジタルズームは画質が落ちる
ズーム機能は便利ですが、画質が劣化しやすいので、できるだけ自分が近づいて撮影しましょう。
どうしてもズームが必要な場合は、後からトリミングする方がきれいに仕上がります。
⑥フラッシュの使い方
フラッシュは基本OFF
フラッシュは不自然な影やテカリの原因になるため、基本的にはOFFがおすすめです。
背景をぼかすコツ
背景のぼけ(=被写界深度の浅さ)は、ポートレート写真において「プロっぽさ」を演出する重要な要素です。iPhoneでも、設定や撮影方法を工夫することで、自然で美しい背景ぼけを実現できます。
①ポートレートモードを使う
iPhoneの「ポートレート」モードは、背景を自動でぼかしてくれる機能です。
被写体(人物)にピントを合わせると、背景がソフトにぼけて、被写体が際立ちます。
撮影後に「編集」→「f値(絞り値)」を調整することで、ぼけ具合を変更できます。
例:f値を小さくすると(f1.4など)、背景がよりぼける。f値を大きくすると(f16など)、背景がくっきり写る。
②被写体と背景の距離を取る
背景との距離が遠いほど、ぼけやすくなります。
例えば、人物が壁から2〜3メートル離れていると、背景が自然にぼけます。
逆に、背景が近すぎると、ぼけが弱くなり、写真が平面的に見えることも。
③被写体に近づいて撮る
カメラと被写体の距離が近いほど、背景がぼけやすくなります。
ズームではなく、実際に近づいて撮影するのがポイントです。
ただし、顔が歪まないように、適度な距離(50〜80cm程度)を保ちましょう。
④光の使い方で立体感を出す
逆光やサイド光を使うと、被写体と背景の明暗差が生まれ、ぼけがより印象的になります。
背景に光が差し込んでいると、ぼけた部分がキラキラと光り、雰囲気のある写真に。
⑤編集でぼけを強調する
撮影後に「写真」アプリの編集機能で、f値の調整や背景の明るさ・コントラストを調整すると、ぼけがより際立ちます。
LightroomやSnapseedなどのアプリを使えば、さらに細かく背景ぼけを加工することも可能です。
まとめ・ワンポイントアドバイス
iPhoneでプロ顔負けのポートレート写真を撮るためには、「撮る前の準備」が何よりも重要です。
ここまで紹介してきた内容を振り返りながら、実践に役立つポイントを整理しましょう。
撮影前の準備がすべてを決める
- 環境づくり:自然光が入る場所、シンプルな背景、余計なものを片付ける
- 構図の工夫:三分割法を意識して、被写体を画面の中心から少しずらす
- カメラ設定:ポートレートモード、露出補正、フォーカスロック、グリッド表示などを活用
撮影中のポイント
- 被写体との距離感:近づきすぎず、背景との距離も意識する
- 光の向き:逆光やサイド光で立体感を演出
- 何枚も撮る:1枚で決めようとせず、表情や角度を変えて複数枚撮影する
撮影後の工夫
- 背景ぼけの調整:f値を編集で調整して、自然なぼけを演出
- 編集アプリの活用:LightroomやSnapseedで色味や明るさを微調整
ワンポイントアドバイス
「撮る前に、撮る場所を整える」
写真のクオリティは、カメラの性能よりも「環境」と「構図」で決まります。
撮影前に、光・背景・位置をしっかり整えるだけで、仕上がりが劇的に変わります。
最後に
iPhoneは、誰でも持っている“日常のカメラ”ですが、使い方次第でプロのような写真が撮れる強力なツールです。この記事を参考に、ぜひあなたらしいポートレート写真を撮ってみてください!